多くの企業がECサイトを販路拡大の手段として活用しています。今では規模や業種を問わず多くの企業にとって欠かせない事業の柱なのではないでしょうか?そのような中で競合事業者との競争も激化しており、ECサイトを取り巻く技術革新のスピードにいかに対応できるかが重要になってきています。
本項ではECサイトを運営する方々に向けて、そのトレンドに関して代表的なものをご紹介いたします。また、トレンドに対応するためのEC事業運営のヒントも最後にご紹介させていただきます。
ECサイトのトレンド8選
それではさっそくECサイトのトレンドについて厳選した8つをご紹介します。
AI(人工知能)ソリューション
近年ECサイトに関係なく「AI」というワードが注目されています。AIとはいわゆる人工知能のことで、データから知見を見出したり行動を起こすことが可能になるものです。例えばECサイトでは、レコメンド機能にAIを搭載して購入の確率を飛躍的に向上させたり、あるいはユーザーの行動に合わせてマーケティングを展開するような施策を実行できるようになります。
オフラインとオンラインの結合
オフラインとオンラインを繋ぐ「O2Oマーケティング」は従来から存在するマーケティング手法です。これは、オフラインからオンラインへ、あるいはオンラインからオフラインへという動線設計でユーザーを誘導することで、事業全体としての売上を向上させようという取り組みです。たとえばECサイトで商品を購入したユーザーに対して実店舗で使えるクーポンを配布したり、オフ会を開催してブランドロイヤリティを高めたりといったものです。また、実店舗を訪問したユーザーにスタッフがタブレットを活用したECサイトを含めた在庫検索をしたりなど有効なオムニチャネル施策が発展を遂げています。
ライブコマース
ライブコマースというのはインフルエンサー(YouTuberやタレント)がリアルタイムな動画配信で商品を紹介するというスタイルのコマースです。従来はTVショッピングがその役割を担っていましたが、購入のためには電話をするなど意外と敷居が高いビジネスでした。このような施策も流行りつつあります。
VRコマース
VRとは「Virtual Reality(バーチャル・リアリティ)」のことで日本語では「仮想現実」といいます。VRはゲームや動画コンテンツにてすでに取り入れられている技術であり、ユーザーはヘッドマウントディスプレイと呼ばれる視界を完全に遮るディスプレイを頭部に装着することで、現実世界とは隔離された空間でゲームや動画コンテンツを楽しむことができます。 そのような仮想現実空間を活用して実際にショッピングを楽しめるVRコマースが高い注目を集めています。
双方向対話型の販売
ECサイト事業を展開するにあたって1番の課題になるのが「商品の視覚化」です。オンラインショッピングでは商品を実際に手に取って見ることができないために、素材の手触りなどを伝えることは難しいでしょう。しかしながら、ユーザーと双方向対話型の販売方法ならば、その不安も解消される確率が高くなります。ユーザーの行動に応じてシナリオを作成してオンライン接客を行うことで、様々なユーザーに商品をアピールできるだけでなく、障壁を取り除くことが可能になります。
ビジネスチャット
すでに実用化されているのがECサイト上でのチャット機能です。ユーザーはその場で色々な質問をすることができるため、よくある質問をスピーディに解決できます。また、最近ではチャットボットという自動で受け答えするチャットも技術の発展により対応可能になっています。
動画コンテンツの活用
近年、動画コンテンツ市場が目覚ましい成長を遂げています。小学生の将来の夢ランキング上位にYouTuberがランクインするほど、動画はユーザーにとって身近な存在になっています。そうした動画コンテンツを活用したECサイトは非常に高い効果が期待できます。
インターネット上にあるコンテンツは大まかに分類するとテキスト、画像、そして動画の3つです。これらの中で最も情報伝達量の高いコンテンツはやはり動画になります。動画を活用すると製品やサービスへの理解度が74%高まるという統計もあるため、動画を活用して製品の紹介をしたり、利用シーンを共有したり、ブランディングだったりと工夫を凝らすことで購買確率をあげることができます。
オンラインから実店舗へ
これまでのECサイトといえばまず実店舗での販売があってから、それがEC化されてECサイトが完成します。しかし最近では、大手企業を中心にオンラインから実店舗を出店することが多くなっています。
ECサイトを正しく運営するポイント
ECサイトのトレンドに対して常にアンテナを張っていることはとても重要です。そして、これらのトレンドは時を選びません。明日、自社に最適な新しい技術が出てくるかもしれないのです。
そのためには日々のECサイト運営業務をなるべく簡素化することが重要なのです。
ECサイト運営を効率化するためにまず実行すべきポイントは「業務のマニュアル化」です。ECサイト運営初期ではまだ業務内容が確立されていないためマニュアル化が難しい面もありますが、効率化のためにはとっても大切なポイントです。
業務マニュアル化の狙いは「属人化を排除すること」です。属人化とは特定の人しか業務を実行できない状況のことで、ECサイト運営初期では少人数で運営をスタートさせることが多いため、ECサイト運営が拡大するにすれて属人化という問題が色濃く出てきます。そのためECサイト運営初期から業務マニュアル化を目指し、ゆくゆく問題になる属人化を排除することが目的です。
属人化という問題は放置していると業務を完全に停止しなければいけないトラブルに見舞われることもあります。そのため業務マニュアルは確実に作成して、誰もが同じように作業にあたれるようにしましょう。
もう1つの効率化ポイントは「内製化とアウトソーシングのメリハリをつけて使い分けること」です。中小企業がECサイトを運営する場合、運営初期には社内リソースだけでは不足しているケースが多々あります。そうした際は無理矢理少ないリソースで運営するのではなく、アウトソーシングにて業務委託することがおすすめです。重要な社内リソースは、より戦略的な業務にシフトすることで将来の企業成長に貢献するのです。
そして、アウトソーシング対象業務として真っ先に上がるのが「請求業務」でしょう。特にBtoB企業では掛け売りが基本なので、与信審査から始まり、売掛金管理や請求管理等の業務を行う必要があり、想定以上の手間とコストがかかります。そのため請求業務をアウトソーシングしているとECサイト運営において大幅な効率化が見込めるでしょう。
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ヤマトグループのクロネコ掛け払い
「クロネコ掛け払い」というサービスをご存知でしょうか?これはヤマトクレジットファイナンスが提供する決済代行サービスであり、企業が日常的に行っている請求業務を委託するためのものです。
BtoBでは売掛金の管理、請求の管理、与信の管理、支払管理など管理業務がたくさんあります。これらの業務なかなか手間のかかるものですし、会社によっては営業担当者が本業のかたわら請求業務を兼任していることもあるでしょう。そうなると請求業務の手間がかなり負担であり。本来の業務に影響するようなことがないように、クロネコ掛け払いをご利用いただくと請求業務の一切をアウトソーシングできます。
クロネコ掛け払いを利用するメリットはまず独自の与信調査で販路拡大が目指せるという点です。クロネコ掛け払いを利用している場合、ヤマトクレジットファイアンス独自の与信基準によって取引先の与信調査を行います。その場合、お客様がこれまで行ってきた与信基準よりも緩和されることが多く、小規模事業者との取引でも与信調査が通りやすくなります。そのため将来の大口顧客に成り得るビジネスチャンスも逃すことはありません。
もう1つ、クロネコ掛け払いを利用するメリットは「代金保証サービス」です。取引先から期日までに代金支払が確認されなかった場合は、ヤマトグループがその代金を100%保証し、期日に入金致します。そのため代金未回収リスクをゼロに取引先拡大に集中できるため、やはり効率良く取引先拡大を図れます。
現在ではBtoB向けのECサイトが多く登場しており、今後も増えていくと予測されます。BtoB向けECサイトでももちろ今回ご紹介したようなトレンドはありますので。これからもしっかりとトレンドにアンテナを張って常に最新情報を取得し、自社に合ったECサイト運営を目指しましょう。
その際には「クロネコ掛け払い」の検討をしていただければ幸いです。
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