決済代行とは?ECサイト運営の成功に必要不可欠なサービス

 2019.03.13  ヤマトクレジットファイナンス株式会社

消費者はECサイトでショッピングをする際に、自分が希望する決済方法が備わっていないと購入画面で70%の人が離脱するそうです。そのECサイトで販売している商品やサービスにおいて、よほどの競合優位性がない限り、消費者が他の決済方法を取るとは考えられません。

そのためECサイト立ち上げの際はできる限り多様な決済方法に対応して、消費者のニーズを満たす必要があります。その一方で、多様な決済方法を独自に実装することは想像以上に手間と時間、それとコストがかかるものです。

そこで決済代行を検討してみましょう。ECサイトに欠かせない多様な決済方法の実装を、少ない手間と時間、それとコストで実現します。本稿では、そんな決済代行について解説します。

決済代行とは?

クレジットカード決済、コンビニ決済、携帯キャリア決済、代金引換、そして、売り掛け決済など、ECサイトで対応できる決済方法はたくさんあります。しかしながらこれらの決済方法を独自に実装しようとすると、クレジットカードブランドごとに異なる審査を受けなくてはいけなかったり、システム的に複雑になったりして事務処理が複雑化するなどいろいろな問題が発生します。

その一方で、消費者はそうした事情を考慮することはないため、自分が希望する決済方法を取り揃えているECサイトを選びます。そうした消費者の取りこぼしを無くすために、これらの決済を代行するサービスがいわば決済代行です。

たとえばVISAやDiners、JCBといった複数ブランドのクレジットカード決済に対応する場合、本来ならばブランドごとに審査資料を提出したり、審査を受ける必要があります。それに対して決済代行を利用すると審査に必要な資料は代行会社に1つだけ提出し、審査も最小限の手間で行うことができます。まずこの時点でクレジットカード決済への手間と時間を短縮できるため初期投資が削減されます。

運用時に関してはクレジットカードブランドごとに入金サイクルが異なっても、代行会社がそれを調節して同じタイミングで入金がされるようになります。これなら会計処理やそれに伴う確認作業などをまとめて行えるので、運用もだいぶ楽になりますね。

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このように、多様な決済方法への対応において導入時も運用時も、その手間と時間、そしてコストを削減してくれるのが決済代行なのです。

独自対応と決済代行の違い

多様な決済方法への対応を独自に行う場合と、決済代行を利用した場合の違いを色々な観点から比較していきます。

 

 

独自対応

決済代行

契約

・5大カードブランド(VISA、JCB、Master Card、American Express、Diners Club)の導入にはそれぞれと個別の契約を結ぶ必要がある

・クレジットカード決済もコンビニ決済も、すべての決済機関は審査基準に違いがあるため、各基準をクリアするのに手間と時間、コストが多くかかる

・5大カードブランドやその他の複数の決済方法に対応する場合も、申請書類を1式用意すれば代行会社が審査を進めていくれる

・審査をスムーズにクリアするために、申請内容についてアドバイスがもらえる

システム

・決済方法によって扱っているデータフォーマットや処理ルールが異なるため、1つ1つに対応したシステム開発が必要になる

・代行会社が提供する1つのシステムを導入するだけで、複数の決済システムが統合される

事務

・決済システムが複数存在するため、それぞれの管理画面を使用することで業務効率が下がる

・異なる決済方法も1つの管理画面から管理できるため、業務効率が下がらない

経理

・決済方法ごとに異なる締め日、入金サイクルがあるのでまとめて会計処理できない

・売上から手数料を引いた金額が同一日に入金されるため、入金サイクルを統一できる

システム

・システムアップデートには独自対応が必要で、ECサイトに影響を及ぼさない時間帯で計画を立てる必要がある

・決済方法を追加する際や、データ処理方法が変わった際は追加開発が必要になる

・システムアップデートは代行会社が対応する

・決済方法を追加したりデータ処理が方法が変わったとしても追加開発は要らない

費用

・各決済機関への手数料

・システム運用にかかる人件費

・各決済機関への手数料

・決済代行のサービス利用料

開発コスト

・システムをゼロから開発するか、パッケージ製品を購入するため開発コストは大きい

・予め開発されたシステムを導入するので開発コストは小さい


こうして比較してみると、多様な決済方法に独自対応するメリットはほとんどありませんね。ただし、かなり大規模なECサイトを構築する際は、決済システムをゼロから開発することが多く、かつ決済代行のサービス利用料を考慮して完全に独自対応する場合があります。

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決済代行の実装種類

決済代行導入をシステム面から見ると2通りの導入方法があります。それが「SaaSタイプ」と「モジュールタイプ」です。それぞれの特徴について説明します。

SaaSタイプ

これは開発済みのシステムをサービスとして利用するタイプであり、「クラウドタイプ」や「ASPタイプ」とも呼ばれています。ちなみにSaaSとは「Software as a Service(サービスとしてのソフトウェア)」の略です。

SaaSタイプは導入にあたってソフトウェアをインストールしたり、インフラを見直したりといった作業が無いため、迅速かつ初期投資を抑えて導入できることが特徴です。さらに、決済システムは代行会社が中心になって運用されるので、ユーザー企業が運用にタッチすることはほとんどありません。

そのため急ピッチで決済システムを導入したい、立ち上げ予算が少ない、中小規模のECサイトで決済方法を充実させたい、運用に手間をかけたくないなどのニーズを持った企業におすすめです。

モジュールタイプ

モジュールタイプとはECサイトを構築している自社サーバーに、代行会社から提供されるモジュール(プログラムの集合体)を組み込み、決済システムを開発する方法です。そのためカスタマイズ性が高く、SaaSタイプとは違ってECサイトのコンセプトを前面に出すことも可能です。

決済画面を自由にカスタマイズしたい、決済処理に自社独自の機能が必要になる、既存システムと連携して運用したいといったニーズを持つ企業のおすすめです。

SaaSタイプかモジュールタイプか、どちらの決済方法が良いかは企業によって異なるので、その都度最適なタイプを選ぶことが大切です。

BtoB ECなら掛け払い対応にも注目!

BtoB向けのECサイトを構築する事例が増えていますが、その際はクレジットカード決済等だけではなく掛け払い対応も忘れてはいけません。BtoB企業の場合、月次で締めて請求書を送付、その翌月末に支払いというサイクルが一般的です。与信取引が基本のBtoBでは掛け払いに対応することで、決済方法に対するニーズを広く満たすことができます。

ヤマトクレジットファイナンスが提供する「クロネコ掛け払い」は、掛け払い業務における管理や請求等をすべて代行するサービスです。取引が成立した時点でヤマトグループが売掛金(債権)を管理し、請求業務などを行います。もしも期日までに支払いが無ければ、100%の代金をヤマトグループが保証します。

さらに、クロネコ掛け払いではヤマトグループ独自の与信審査によって、これまで取引できなかった中小企業や個人事業主との取引も行えるようになり、販路拡大にもつながります。

BtoB向けECサイトを構築する際は、ぜひクロネコ掛け払いをご検討ください。

もっと見る:BtoBのECサイトはBtoCとどう違う?

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