BtoB決済の効率的な方法とは?代行サービスのメリットを解説

 2018.06.11  ヤマトクレジットファイナンス株式会社

BtoB取引(法人間取引)において、皆さんはどういった決済方法を採用しているでしょうか?BtoC取引において、希望する決済方法が無いと消費者が購入を諦めてしまうように、BtoB取引でも決済方法を充実させることは大切です。それと同時に、決済業務はいわゆる間接業務の一環でもあるため、可能な限り効率化することが大切です。

今回はBtoB決済の効率的な方法として、代行サービスを利用するメリットとデメリットについてご紹介します。

BtoB取引代行サービスの棲み分け

BtoB決済に関する代行サービスといっても多種多様なサービスが存在しています。その中で代表的なもの3つをご紹介させていただきます。
(1)決済代行、(2)請求書発行代行、(3)掛け売り代行です。

(1)決済代行サービス

一般的に決済代行サービスとは、企業がクレジットカード決済を導入する際に、手間の多いクレジットカード会社の審査や売上金管理に関する業務を代行するサービスです。ご存知の通りクレジットカード決済には複数の主要なブランドがあり、購入者の持つクレジットカードに合わせて複数のラインナップを準備する必要があります。
BtoB取引においても商材によってはクレジットカード決済も現実的ですが、複数のクレジットカード会社のブランドを独自に導入するとなると次のような問題が発生します。

  • クレジットカードブランドごとに異なる審査基準、セキュリティ基準、手続き、経理処理が発生するため対応の手間が非常に大きい
  • クレジットカードブランドごとに手数料率や入金サイクルが異なるため売上金管理が複雑になる

以上の問題からクレジットカード決済を独自に導入すると、運用時も非常に手間がかってしまうのです。そこで決済代行サービスを利用することで、上記の問題を回避しつつ複数ブランドのクレジットカード決済に対応できます。

(2) 請求書発行代行サービス

請求書発行代行サービスとは、一般の掛け売りにおいて必要な売り手からの請求書発行を代行するというものです。具体的なサービス内容は、企業ごとのフォーマットに合わせた請求情報管理と請求書作成、発行となります。その他のオプションとして集金代行サービスや取引先ごとの請求状況管理サービス、回収金額を保証するサービスがあります。
このサービスを利用することで企業は請求業務の一部を効率化することが可能となる特徴があります。

この “集金代行サービス” について詳しくは、こちらの「集金代行とは?その種類と特徴を解説」記事でぜひご覧ください。

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(3)掛け売り代行サービス

掛け売り代行サービスは、請求書発行代行サービスとその他のオプションを一括提供するサービスであり、BtoB取引における与信管理から請求業務をワンストップで提供しています。多くの場合請求書発行代行サービス業者は集金代行業務や保証といった業務を自社で行ってはおらず、外部サービスを利用していることからオプション扱いとしています。
ヤマトクレジットファイナンスが提供する「クロネコ掛け払い」サービスでは、BtoB取引にて発生する与信審査や請求書発行、代金回収に至るまですべてを一括代行します。万が一取引先からの入金が無かった場合も、100%の保証が備わっているので未回収リスクはありません。

BtoB取引で代行サービスを利用するメリット

では、上記のようなBtoB取引代行サービスを利用するとどういったメリットがあるのでしょうか?

メリット①経理業務を大幅に効率化できる

いずれの代行サービスを利用する場合でも、経理業務を効率化できるメリットは確実にあります。継続的でも単発でも、新たな取引先に対する与信から、取引ごとに発生する請求、入金確認までの一連の業務の負荷は非常に大きいものがあります。しかも、これらの業務は新規取引先が増えれば増えるほど業務量が増加し、人件費などの固定費増加につながります。
これら業務を専門の代行サービスに行ってもらうことによる工数・経費の削減はとても大きな効果があります。また、大切なのはその削減・効率化されたリソースをどのようにビジネスへ活用していくか、という点です。単なる省力化だけでなく、同時に事業の体質改善やリスク低減、いわゆる「働き方改革」などに取り組むと、より高い価値を生むでしょう。

メリット②従業員のストレスを軽減できる

経理担当者からすれば決済業務や請求業務は何かと神経をすり減らす作業の連続です。請求書発行システムへのデータ入力にミスは許されず、小さなミスが大きな信用問題に発展することも少なくありません。また、常に未入金のリスクを心配しながら、単純作業の多い経理担当者はいつもストレスにさらされていることが多いと言えます。
そうした精神的負担を軽減することで、より建設的な思考に向かうことができ、経理業務だけではなく企業全体での付加価値の高いアイディアや作業を生み出す余裕を作ることができます。

メリット③代金未回収リスクが無くなる

前述したように請求代行サービスや掛け売り代行サービスを利用すると代金未回収リスクが無くなり、貸し倒れ(焦げ付き)の発生を防げます。
1件の焦げ付きは多大な損害をもたらします。たとえば利益率10%である1,000万円の取引が焦げ付くと、その1,000万円を取り戻すためさらに1億円の売上が必要です。そのための営業努力や営業コストは計り知れないものがあり、最悪の場合は連鎖倒産の可能性もあります。代金回収リスクが無くなるとそうしたリスクを恐れずに積極的な経営を行えるので、成長企業として躍進するきっかけになります。

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メリット④営業活動に集中できる

企業が生産した付加価値を売上げに結びつける役割が営業担当者でしょう。せっかく価値の高いサービスや商品を準備しても、顧客に正しく売り込むことができないとなかなかビジネスは成長しません。
しかし、営業担当者が焦げ付きのリスクを考慮して新たな取引先に積極的に活動できなかったり、自社の審査が厳しく新たな取引先開拓を積極的に行えなくなってしまっては本末転倒です。
また、営業担当者が集金業務を行っている場合、相応の業務負荷や制限がかかることで積極的な営業活動ができなくなることは明らかでしょう。
そのような懸念を持たずに取引先と積極的に商談を行い、コミュニケーションを取るためにリソースを費やせる環境を作ることは非常に重要です。BtoB取引代行サービスを利用することで、与信調査から請求などを効率化できれば営業の生産性が上がり、より積極的に営業活動を進めることができるでしょう。

メリット⑤自社の信用を守ることに繋がる

BtoB取引代行サービスを利用するメリットは自社の信用にも関係します。たとえば代金未回収で焦げ付きが発生すると、他の取引先から「取引先の管理能力が低い」というレッテルを貼られてしまい、結果として信用低下につながる可能性があります。そうなると、仕入れ先からの自社に対する信用が低下し、仕入れ価格の上昇や安定した仕入れができなくなってしまうことすらあり得ます。
BtoB取引代行サービスを利用し、焦げ付きのリスクが無くなれば、結果的に自社の信用を守ることになります。

メリット⑥販売機会を逃さない

掛け売り代行サービスを提供する「クロネコ掛け払い」では、独自の与信審査によって取引先企業の与信をチェックします。そのため、自社の与信基準を満たせず取引に至らなかった中小企業や個人事業主との取引も行える可能性が上がります。
初めての取引先や県外の企業でも最短5分で与信結果をご連絡するため、販売機会を逃しません。もちろん、代金100%保証なので未回収リスクもありません。

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最適なBtoB取引代行サービスを選ぶために

いかがでしょうか?BtoB取引代行サービスを利用することで企業は様々なメリットを享受でき、それによって積極的な営業戦略を立てたり、ビジネスを拡大することが可能です。その効果を最大化するためには最適なBtoB取引代行サービスを選ぶことが肝要です。
たとえば顧客から支払い方法の多様化を求められていれば決済代行サービスを選んだり、請求書発行業務のみが煩雑であれば請求書発行代行サービスを選びます。また、与信から回収に至るまでのBtoB取引業務を全体的に効率化したいという場合は掛け売り代行サービスが最適でしょう。

各代行サービスにおいても代行会社によって提供されるサービス内容や料金が異なります。導入すべきBtoB取引代行サービスを決定したら、各代行会社を徹底的に比較して、自社にとって最適なサービスを選びましょう。

「クロネコ掛け払い」では、ヤマトグループが提供するサービスの安心感を売り手企業だけでなく取引先企業(買い手企業)にも提供することが可能です。さらに1,800社以上の導入実績、累計110万社以上への請求書発行代行実績をもとに蓄積したノウハウで貴社のBtoB取引効率化を支援します。もちろんヤマトグループの物流ネットワークを活用し、商品の輸送も含めた包括的なサービス提供が可能です。ぜひご検討ください。

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