ECサイトの種類と分類、その特徴について

 2019.02.25  ヤマトクレジットファイナンス株式会社

ECサイトを構築していない会社はいないほど、ECサイトはビジネスに欠かせないプラットフォームになっています。特に小売事業を展開する企業は必要不可欠と言っても過言ではなく、最近ではBtoB企業においてもその傾向は強くなってきています。「ECサイトを構築してから実店舗よりもECサイトでの売上がメインになった」という会社も多いという声も多く聞きます。そのような中で、これからECサイトを立ち上げたいと考えている会社もあるかと思います。そこで今回は、ECサイトの種類と分類、その特徴についてわかりやすく解説していきます。

ECサイトの分類

まずはECサイトの分類について解説します。ECサイトは大きく分類すると「BtoB」と「BtoC」、それと「CtoC」に分けられます。

B to B(Business to Business)

BtoBは企業間ビジネスを意味しています。つまりBtoB -ECサイトとは、企業が他の企業向けに提供するECサイトというわけです。ECサイトと聞くと楽天ショッピングのように消費者向けのものをイメージしますが、最近ではBtoB -ECサイトが劇的に増加しています。その理由が「購買行動のデジタル化」です。

コンピューターとインターネットの普及によって消費者の購買行動はデジタル化が急速に進みましたが、それは企業の中でも同じです。企業決裁者の多くはインターネット接続可能な環境をもっており、そこで迅速に処理を行いたいと思っています。また、製品やサービスを購入する際に、まずインターネットで情報収集を行なっているでしょう。そのため消費者向けビジネス同様に、デジタル上で販売プラットフォームを整えることで多くのビジネスを成立させることができます。

B to C(Business to Customer)

BtoCとは企業対消費者のビジネスを指しています。つまりBtoC-ECサイトは楽天ショッピングやAmazon.comなど、消費者向けに商品やサービスを提供しているECサイトのことです。もちろんこうしたECモールだけでなく、企業独自に構築運用しているECサイトも存在します。

国内BtoC-ECサイト市場は年々拡大傾向にあり、2017年は前年よりも9.1%拡大して16.5兆円という非常に大きな市場に成長しています。EC化率も5.79%に成長し、BtoC取引全体の約6%はECサイトで取引されていることを意味します。

引用:経済産業省 電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました~国内BtoC-EC市場規模が16.5兆円に成長。国内CtoC-EC市場も拡大~

C to C(Customer to Customer)

CtoCとは消費者対消費者のビジネスのことです。主にメルカリなどのフリマアプリや、Yahoo!オークションなどのオークションサイトが該当します。CtoC-ECサイト市場も近年急速に拡大しており、2019年のネットオークション市場規模は1兆1,200億円、そのうちCtoC部分は3,569億円となっています。フリマアプリ市場規模にいたっては4,835億円となっており、前年より58.4%も拡大しています。フリマアプリが初めて登場した2012年からわずか5年で5,000億円の巨大市場が形成されているというのですから驚きです。

ECサイトの構築の種類

ECサイトを構築するにあたって、その方法にはいくつか種類があります。莫大なコストがかかる方法もあれば、低コストで1ヵ月以内に運用開始できる方法もあります。その種類を確認していきましょう。

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クラウドサービス型ECサイト

インターネット上で提供されているECサイト構築サービスを利用してECサイトを作ります。従来、ECサイトといえば制作会社に依頼して構築してもらうというイメージがありましたが、クラウドサービスを活用すれば企業独自にECサイトを簡単に構築できます。

メリットとデメリット

最大のメリットはインフラ投資やパッケージ購入が不要であり、初期投資を大幅に抑えられることです。ただし、ほとんど完成しているECサイトを利用するため、カスタマイズ性は低いのがデメリットです。

オープンソース型ECサイト

オープンソース(オープンソースソフトウェア:OSS)とは無償で商用利用可能なソフトウェアを指します。誰でも無償で使用でき、ソースコードが開示されているので自由にカスタマイズできるのも特徴です。広く知られているWordPressはブログ作成のオープンソースソフトウェアであるものの、プラグインによってECサイト構築もできます

メリットとデメリット

ライセンス費用がかからないため、安価にECサイトを構築できるというのが最大のメリットです。インフラ投資は必要ですが、パッケージ型ECサイトやフルスクラッチ型ECサイトに比べると低コストでしょう。ただし、社内に技術者が必要だったり、セキュリティ面で不安が多いことがデメリットです。

パッケージ型ECサイト

ソフトウェアベンダーがある程度開発したフレームワークをもとにECサイトを構築する方法です。オープンソースソフトウェアとの違いはライセンス費用がかかるということと、比較的安心して導入できるという点です。

メリットとデメリット

オープンソース型ECサイト同様に、デザインやカスタマイズの自由度が高いECサイト構築方法です。従って自社オリジナルデザインのECサイトを構築でき、ブランディングにも高い効果を発揮します。ただし、サーバーやネットワークへのインフラ投資、パッケージ製品購入費用等がかかるので初期投資は高めです。

フルスクラッチ型ECサイト

フルスクラッチ(フルスクラッチ開発)とは、ECサイト構築のためのWebアプリケーションなど、すべてのシステムをゼロから開発する方法です。そのためECサイト構築には開発技術を持った人材が不可欠になります。

メリットとデメリット

フルスクラッチ型ECサイトのメリットはどんな要件にも対応できるという点です。ECサイトをゼロから構築するのでどんな要件も盛り込むことができます。ただし初期投資が最もかかるのがフルスクラッチ型ECサイトです。従って大規模ECサイトを構築する目的以外ではほとんど採用されません。

モール型ECサイト

楽天ショッピングやYahoo!ショッピング等のECモールには、独自にECサイトを構築するための機能が備わっています。出店を条件に無料でそのツールを使用できるケースも多く、クラウド型ECサイトのように誰でも簡単にECサイトを構築することが可能です。

メリットとデメリット

メリットはECサイト構築の初期投資を押さえられることと、比較的簡単にECモールへ出店できることです。また、ある程度集客が見込める点は良いことです。ただし、クラウド型ECサイト以上にカスタマイズ性が低いことと、独自ドメインを持って公開できないことがデメリットとなります。 また、顧客向けのプロモーションなどの自由度は非常に低いものになります。

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目的に応じて正しいECサイトを構築する!

いかがでしょうか?一口にECサイトと言っても色々な種類や分類があります。どのECサイトを選択すればよいかは、ECサイトを通じて何を販売したいのか?どんな目標があるのか?などを整理すると自然と見えてくるでしょう。ECサイト構築方法に関してはコストバランスも大切ですが、将来的な拡張性を考慮して選ぶとよいでしょう。

また、BtoBをターゲットとする場合には決済手段として「掛売り」に対応することが必要不可欠です。その際にはクロネコ掛け払い」のご利用をぜひご検討ください。

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