掛け売りとは?その意味とメリット・デメリットを解説

 2018.06.04  ヤマトクレジットファイナンス株式会社

今回はBtoB取引(企業間取引)において基本である「掛け売り」についてご紹介します。

掛け売りとは、商品の販売やサービスの提供に際しその時点で代金を受け取るのではなく、支払い期日を設けて後日代金を回収するという決済形態のことです。BtoB取引においては信用で取引が成り立っていることもあり、こうした決済形態を「与信取引」ともいいます。

掛け売りでの取引をする際にはまず取引先の信用を評価します。一言でいえば「支払い能力があるかどうかを判断する」ということです。この信用が無ければ代金未回収のリスクがあるため、掛け売りをする前提がなくなってしまいます。

掛け売りのメリット、デメリット

一見すると「取引ごとに代金を支払ってもらえばシンプルではないか」と思われるかもしれません。しかし、取引ごとに代金支払いをするとなると、店舗で買い物をするのとは異なり請求書をベースにした振り込みによる支払いが一般的であるため、その都度請求書を発行し、印紙を付け、封入封かんして取引先に送付したりといった手間が生じます。そのあと、どの取引のものが入金されたのかなどの確認も同じだけ発生します。取引数が少ない会社であれば問題ないでしょうが、月間で100も200も取引があるとかなり大きな手間に膨れ上がるでしょう。取引先からしても取引の都度支払いが発生するとそこに手間を割かなければならないため、請求書と支払いのやり取りだけでも非常に業務効率が悪化してしまいます。これは双方にとっていいことはないでしょう。

掛け売りのメリットは、売り手側と買い手側の双方にとって請求と支払いの手間を省ける点です。一定期間の取引を一括の支払いでまとめることで効率化できるのです。

ただ、掛け売りには売り手側にとってデメリットがあるのも事実です。そのデメリットとは「代金未回収リスク」と「与信管理の手間」です。

掛け売りは売り手側と買い手側の信用で成り立っているものなので、期日までに100%支払われるという保証はどこにもありません。だからこそ厳しい与信基準を設けて取引先の信用を評価することが大切になります。もしも代金の未回収が発生すると、企業はどんな損失を被るのでしょうか?

たとえば利益率10%の商品で1,000万円の代金未回収が発生すると、その1,000万円をカバーするためにはさらに1億円の売上げが必要です。利益の100万円だけでなく、原価の900万円も他の利益から補填しなければならないからです。売上として入るはずの1,000万円が1億円分の売上げのマイナスに変わってしまうのですから、代金未回収による損失がいかにインパクトが大きいのかお分かりいただけるでしょう。

帳簿上の売上は堅調なのに倒産してしまう会社の多くは資金繰りの問題なのですが、こうした代金未回収による資金繰りの悪化は致命的になる場合もあるのです。

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また、代金未回収の影響は自社の信用問題にも及びます。未回収が多く発生すると仕入先などから「与信管理が徹底されていない会社」という風評を得てしまい、自社の信用度を落としてしまい、取引条件が悪くなったり、取引を打ち切られるなどの事態にも発展しかねません。

「では与信管理を厳しくすればよいではないか」と思うかもしれませんが、これはこれで大きな手間を生みます。厳しい与信基準を設けると、新規の取引先に対する処理に時間がかかり、結果として販売機会を逃してしまうこともありますし、さらに請求管理や入金状況の確認など多くの手間が生じるので、与信管理自体のコストが上がってしまいます。リスクとビジネスの成長のバランスを取るには容易ではないのです。

こうして掛け売りのメリットとデメリットを整理してみると、売り手側にとってはリスクの方が大きく感じるかもしれません。しかしながら、先払いなどは日本の商取引では難しく、どこからも取引してもらえなくなってしまいかねません。

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掛け売りのデメリットを解消する方法とは?

前述のように掛け売りには代金未回収リスクと与信管理の手間というデメリットがあります。では、このデメリットを解消するために企業はどういった行動を取ればいいのか?その答えの一つが代行サービスを利用することです。

掛け売りにおける与信管理プロセスは次の通りです。

(1)取引発生に際し、取引先の情報を収集してさまざまな角度から分析

(2)取引先の信用を判断した上で取引の可否を決める

(3)与信調査を行って取引先の信用を評価したら与信限度を決める

(4)取引先と支払い方法・支払い期限についての確認を取り、契約を取り交わす

(5)支払い期限に応じて請求書を発行・送付する

(6)決済条件に従って売掛金が確実に支払われているかを確認する

(7)代金支払いが遅れている場合は催促をする

(8)各企業との取引情報を整理して、与信限度に近づいている取引、与信限度をオーバーしいている取引、与信限度の期限が切れている取引を抽出して適宜是正を加える

もしも、以上の与信管理プロセスを丸ごと代行会社に一任できるとしたら、どれくらいの業務効率化につながるでしょうか?実際にこの与信管理と売り掛けの回収をワンストップで提供する代行サービスが存在します。その一つがヤマトクレジットファイナンスが提供する「クロネコ掛け払い」です。

「クロネコ掛け払い」は取引が発生した時点で取引先の情報を送ると、まず取引先審査を行い、最短5分で審査結果を連絡します。契約締結後の請求書発行や送付、入金確認や代金の催促などはすべてヤマトクレジットファイナンスが行います。従って、サービス利用企業は与信管理から代金回収のプロセスにおいて一切の手間を省くことができるのです。

さらに注目すべきポイントが代金100%保証(※)です。「クロネコ掛け払い」が売上の代金支払いを100%保証するため、万が一代金未回収が発生した際はヤマトクレジットファイナンスが顧客の代わりに支払ってくれるのです。

つまり「クロネコ掛け払い」のような売り掛け代行サービスを利用することで、企業は売り掛けにかかる手間とリスクをすべて解消し、安心して各社との取引が行えるということです。

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売り掛け代行サービスの料金体系は?

「クロネコ掛け払い」を参考に挙げると、月額最大1万円の基本料金と売上に応じた手数料が発生します。初期費用はかかりません。手数料に関しては取引額の2.0%~5.0%です。100万円の取引なら2万円~5万円の手数料が発生します。

詳しい料金体系や条件に関しては「ご利用料金について(https://www.yamato-b2b-pay.com/settlement/fee-transaction)」をご覧ください。

また、ほかの売り掛け代行サービスもあり、比較の上で注目されるのはまず料金でしょう。しかしながら、各社のサービス適用範囲は違いますし、どのサービスを利用するかによって取引先に与える印象も違います。たとえば「クロネコ掛け払い」はヤマトグループによる請求書を取引先企業に送付するので買い手側の不信感も低減できます。商品発送を伴うようなビジネスの場合にはなおさらです。商品を届けてくれる物流と支払いが一体になっているサービスは買い手側の負担軽減や安心感につながるでしょう。

近年では様々な代行サービスが登場していますが、既にBtoB取引における掛け売りやECサイトにおける決済も代行する時代です。皆さんが現在掛け売りに抱えている課題を解消するためにも、「クロネコ掛け払い」のご利用をぜひご検討ください。

※弊社の与信を通過した買い手企業に限ります。与信を通過されなかった買い手企業への適用はできません。

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