売掛金と未収金は同じもの?仕訳の違いも確認

 2019.02.22  ヤマトクレジットファイナンス株式会社

企業の会計業務を行なっていると売掛金や未収金という言葉に直面することは多いでしょう。売掛金と未収金は会計上から見ればどちらも会社にとって同じ資産です。そのため、両者の違いを明確に認識していないという方は多いでしょう。

会計業務に初めて携わる方はこの違いを認識していくことで、今後の業務がスムーズに行えるのではないかと思います。本稿では売掛金と未収金の違いや、仕訳時の処理についてご紹介します。

売掛金とは?

BtoBビジネスにおける取引は“与信取引”が基本です。与信とは「信用を供与する」という意味で、つまり世の中の取引の多くは信用の上に成り立っているものです。ちなみに細かく言えば与信取引はBtoBビジネスに限った話ではありません。

皆さんは楽天等のECショップで商品を購入した際に、コンビニ後払い等の決済方法を選択したことはないでしょうか?これは商品が到着した後、送付された払込票で代金を支払うという決済方法であり、商品を受け取るタイミングよりも後に決済が発生します。

これも一種の与信取引です。もしかすると代金を支払うつもりがないユーザーが商品を購入しているかもしれませんが、そこはいったん与信という形で商品を販売します。このような取引方法がBtoBビジネスでは日常的に行われています。

そうした与信取引において発生した「未回収の代金」を売掛金、または債権や売掛債権と呼びます。この売掛金を管理することは会社にとって資金源を管理するようなものですのでとても大切です。

未収金とは?

では未収金とは何でしょうか?一見売掛金と同じようにも思えますが明確な違いがあります。売掛金が「主たる営業活動による取引で生じた未回収金」だとすると、未収金とは「主たる営業活動以外の取引で生じた未回収金」のことです。

たとえば皆さんがクラウドサービスを提供する会社を経営していると仮定します。このサービスを提供することが「主たる営業活動」に該当します。その他いくつかの事業を展開してれば、そこから発生する取引も同様に「主たる営業活動」に該当します。

ただし有価証券や固定資産の売却、あるいは余裕資産で購入したマンションの家賃収入などは「主たる営業活動」に該当しないため売掛金ではなく未収金となります。

売掛金と未収金の仕訳の違い

売掛金と未収金をさらに細かく説明すると次のような特徴があります。

売掛金

商品の販売やサービスの提供など、企業のメインとなる事業によって得た収益(いわゆる売上)、及びこれによって発生した売掛債権。賃借対照表上では流動資産として計上される。

未収金

建物や機械、備品などの固定資産、あるいは有価証券の売却など企業のメインとなる事業以外の取引によって発生した代金債権。賃借対照表上は決算日の翌日から1年以内に入金予定のものは流動資産、1年を超えて入金予定のものは固定資産に計上する。

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次にそれぞれの仕訳方法について説明します。

売掛金の仕訳

顧客に10,000円の商品を販売し、代金を後日受け取ることとした。

借方

金額

貸方

金額

売掛金

10,000円

売上

10,000円

 

未収金の仕訳

不要となった業務用パソコンを10,000円で売却し、代金を後日受け取ることとした。

借方

金額

貸方

金額

未収金

10,000円

備品

10,000円

このようにして売掛金と未収金を区別する理由は、メインとなる事業の取引によって発生した収益化どうかを区別するためです。さらに、取引先から商品を購入したりサービスを利用したり、あるいは固定資産や有価証券等を購入する場合でも同じことがいえます。

メインとなる事業の取引によって発生した未払金を買掛金や買掛債務、それ以外の取引によって発生したものを未払金といって仕訳を区別します。

売掛金管理、どうしていますか?

売掛金と未収金には「メインとなる事業の取引によって発生した収益か否か」という違いがあることが分かりました。ここからは経営にとって欠かせない売掛金管理についてご紹介します。

皆さんの会社では売掛金管理をどうしていますか?特別なシステムを導入していない場合は、Excelで作成した売掛台帳で管理していたり、あるいは会計ソフトをパソコンにインストールして管理しているのではないかと思います。

たとえば売掛金管理をExcelで行っている場合、次のような問題があります。

“売掛管理には複数の経理担当者が関わったり、時には営業担当者も売掛台帳を閲覧したり編集したりします。その際に問題になるのが「どの売掛台帳が新しくて、どれが古いのか分からなくなってしまう」ということです。従って月末になって、複数のユーザーに分散している売掛台帳を参照にしながら情報を整理するという業務に追われてしまいます。

さらに情報を整理してもそれが正しいかどうか判断するための基準も無く、間違った売掛管理をしてしまう可能性が高いでしょう。そのためExcelで売掛管理を行っている企業では、月末になって台帳情報と実際の入金データの差異を調整しているところが多いはずです。”

一般的には会計ソフトやERPなどを活用して売掛金管理すると良いでしょう。

売掛金管理の必要性

そもそも売掛金管理はなぜ必要なのでしょうか?

与信取引における売掛金とは納品した商品やサービスの対価として受け取るべき金銭のことであり、これを“債権”とも呼びます。しかし売掛金を回収する権利があるからといって、顧客がそれに適切に応じるとは限りません。単なる失念によって期日通りに売掛金が回収されないこともありますし、あるいは顧客の資金繰りが悪化して期日通りに支払えない可能性もあります。

このように与信取引には常に「売掛金を回収できないかもしれないリスク」があり、これを未回収リスクや焦げ付きリスクといいます。

たとえば利益率が10%の取引において1,000万円の未回収が発生すると、この未回収代金を新たに取り戻すための計算は1,000万円を同じ利率10%で割ればいいので、1,000万円÷10%でその金額は1億円に上ります。つまり未回収となった売掛金のその10倍もの売上をあげなければいけないということです。

もう一つ売掛金管理が必要な理由が「適切なキャッシュフローの構築」です。企業経営や商品やサービスを販売した売上利益を資金にします。そのため将来の利益となる売掛金も視野に入れて資金計画を立てていくでしょう。その中で売掛金が期日通りに払われないと、企業の資金計画が狂いキャッシュフローが悪化する可能性があります。

以上のように売掛金管理は経営にとって欠かせない業務の一つであり、これを適切に行えないと資金繰りが苦しくなったり、それに伴って業績が悪化していく可能性があります。

売掛金管理を効率良くするためには?

売掛金を管理するために請求処理のできるソフトウェアを導入することも考えられますが多くの場合、多大なコストがかかります。そこでおすすめするのが掛け払い代行サービスを利用することです。

ヤマトクレジットファイナンスが提供する“クロネコ掛け払い”は、企業間取引における与信調査や与信管理、売掛金管理や請求管理などお金のやり取りに関する業務をすべてアウトソーシングできます。さらに、万が一未回収が発生した場合はヤマトグループがその代金を100%保証します。ソフトウェア導入だけではリスク回避できない部分もヤマトグループが肩代わりすることになるのです。

売掛金管理を効率化したい、でもシステム構築にはコストがかかる…。と悩んでいる方はこの機会に“クロネコ掛け払い”の利用をご検討ください。

 

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