売掛保証とは?企業における後払い決済に重要な売掛保証について徹底解説!

 2024.07.03  ヤマトクレジットファイナンス株式会社

 「掛取引」とは信用取引ともいわれるように、取引先に対しての信用を担保にして商品・サービスの提供後に代金を後払いで受け取る決済方法です。掛取引の売掛金は未払い、未回収のリスクを伴いますが、この売掛金を保証してくれるサービスが「売掛保証」です。

 ここでは売掛保証とはどういうサービスなのか、そのメリット・デメリットについて解説します。

売掛保証とはなにか?

 売掛保証とは、取引先の資金繰りの悪化や倒産など、何らかの理由で支払いの遅延が発生、または回収が困難になってしまった売掛金を、取引先に代わって保証してくれるサービスです。

 企業間取引においてよく利用される請求書払いといった後払いの取引においては、商品やサービスの提供後に売掛金を回収することになります。入金期日までにスムーズに支払いが行われれば問題はありませんが、ときには未回収が生じてしまうこともあります。売掛保証サービスを利用すれば、このような未回収リスクから解放されるので上手に使いこなすことで便利になるサービスといえるでしょう。

売掛保証のメリット

◇売掛金の未回収リスクを解消

 売掛保証を利用する最大のメリットは、未回収となってしまった売掛金を保証してもらえることです。企業にとって、売掛金が回収できない事態は最も避けたいことのひとつです。入金遅延が発生するだけでも自社のキャッシュフローの悪化に繋がりかねず、万が一、取引先企業の倒産などで売掛金の回収ができなくなってしまった場合は、もっと深刻な事態となります。

 特に、一社の取引金額が大きい場合や、小規模な企業との取引が多い場合などは、未払い時のリスクが大きいことから売掛保証サービスを利用するメリットはかなり大きいといえます。

◇与信管理業務の効率化

売掛保証を利用し、与信管理業務を外部へ委託することで業務効率化を図れることもメリットのひとつです。自社で与信管理を行おうとすると、専門の部署や、そのための専門的なスキルをもった人材が必要となり、大きなコストが必要となります。与信管理における専属の部署を設けて、十分な人員と調査における工数を充てることができる大企業であれば自社での与信管理が合理的となる場合もあるかもしれません。しかし事業規模の小さな企業や個人事業主だとコスト面・人材面から難しい場合も多いでしょう。また「得られる取引先の内部情報には限りがある」という課題もあり、100%正確な予測は難しいといえます。

このような面倒な与信管理業務を売掛保証会社へ委託することで、自社の人員・労力を割くことなくプロの見地から与信判断をしてもらうことができます。与信管理に費やしているコスト・時間・人員を本業に充てることができるようになるため、企業全体の生産性の向上にもつながるでしょう。

◇キャッシュフローの安定化

キャッシュフローが悪化する要因のひとつとして、「売掛債権の貸し倒れ」があります。取引先の経営状態の悪化により売掛金の回収が困難になることがありますが、これを避けるためには取引を開始する前にしっかり与信審査を行うことが重要です。売掛金の未回収リスクを解消できることで、企業のキャッシュフローが安定し、計画的な資金運用が可能となります。

◇販売拡大の促進

売掛保証の利用によって企業は未回収リスクから解放されることに加え、下記のメリットもあげられます。

売掛先の範囲が広がる

売掛保証サービスを利用することで、取引先の信用度を把握した上で未入金のリスクを避けることが可能となります。これにより、売掛債権の増加によるリスクを心配することなく、強気で売掛先を増やすことができます。

事務作業のコスト削減

「十分な支払い能力が備わっているかどうか」といった与信審査を保証会社が代行して行うため、自社にて与信審査を行う必要はなくなります。これにより、与信審査のコスト・人員、また売掛金の回収にかかる時間・労力を大幅に削減できるため、その分のコストやリソースを事業拡大や商品開発、顧客サービスの向上などに活用することができるでしょう。

売掛保証のデメリット

◇手数料が発生する

売掛保証サービスを利用する際は、売掛保証会社へ手数料を支払うことになります。手数料は売掛保証会社によって様々であり、月額固定費がかかる場合や利用金額の数パーセントといった利用条件があります。

◇取引先の与信審査が通らないと利用できない

売掛保証は、取引先の与信調査を事前に行いますが、売掛保証サービス提供会社の審査に通過しない取引先は保証の対象となりません。与信審査について「利用不可」の結果が出た場合、売掛金を回収できる見込みがかなり低いことを示しています。

ファクタリング(買取型)との違い

売掛保証と似たようなサービスで、「ファクタリング」というサービスがあります。

「クロネコ早払い」(ファクタリング)サービス概要はこちら

売掛保証サービスについて、売掛債権自体は自社で保有したまま、未回収の売掛金は保証会社より支払われます。一方、ファクタリングは債権自体をファクタリングサービス提供会社に売却します。資金化、現金化が早いのが特徴です。資金や時間に余裕がある場合は売掛保証、早期資金化をしたい場合はファクタリングを利用するなど、自社の状況によってフィットしたサービスを選択することが重要です。

売掛保証サービスを利用しよう

前述したとおり、売掛保証とファクタリングは似て非なるサービスです。ヤマトクレジットファイナンスが提供する「クロネコ掛け払い」は、BtoB取引における売掛保証に対応した決済代行サービスです。また与信調査もサービスに含まれておりヤマトグループが調査を行うため、一般的な与信基準と比較すると個人事業主や小規模事業者の与信通過率が高く、未回収リスクを解消しつつビジネス拡大にもお役立てできます。他にも請求書の発行など、請求業務を丸ごとお任せいただけるサービスとなっています。

もし「未回収リスクを回避したい」「与信管理に困っている」とお悩みの方は、「クロネコ掛け払い」の利用をぜひご検討ください。

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