機械学習エンジニアとは?

 2021.01.05  ヤマトクレジットファイナンス株式会社

AI(人工知能)に対する注目が年々高まっています。その中でAIエンジニアに対する需要も拡大しており、AI技術を有したエンジニアは今後価値が増すと予測されていますし、充実感の高い仕事が任される可能性が大いにあります。本記事ではご紹介するのは、AIエンジニアの1種である「機械学習エンジニア(MLエンジニア)」とは何か?です。どうすれば機械学習エンジニアと呼ばれるのか、どういったスキルが必要なのか、気になる情報を整理していきます。

機械学習エンジニアとは?

AI開発の現場において、特に機械学習(Machin Learning:マシンラーニング)の実装や開発に携わるのが機械学習エンジニアです。機械学習とは大量の情報を反復的に学習することで、特定の情報処理や予測を自動的に行うAIを作るための学習方法を指します。

AIも最初は何も知らないコンピューターです。そのAIに知能を付けるために、処理プログラムを組んであげる必要があります。ただし、機械学習ではすべての処理をエンジニアがコードで指定するわけではありません。機械学習エンジニアの仕事は、「AIに与えるデータとアルゴリズムによる調整」です。

機械学習エンジニアはAIに読み込ませるデータの特徴を理解しながら、目的に応じた機械学習アルゴリズムを採用します。ちなみにアルゴリズムとは形式化された情報処理手順のことです。これを使いながら解析結果の評価や調整を繰り返しながら、AIの精度を高めていきます。

また、ディープラーニング(深層学習)と呼ばれる学習方法においても機械学習エンジニアが活躍します。この学習方法は機械学習を発展させたもので、人間の神経系を真似た「ニュートラルネットワーク」を活用し、自律的に学習するAIを作り出します。要するに、エンジニアが指示しない状態でも情報をどんどん学習して、自ら賢くなっていくAIのことです。

この他、AIを搭載したシステムの設計及び構築、データの前処理、データクレンジング、API搭載、インフラ整備、追加機能開発など機械学習エンジニアの役割は多岐にわたっています。機械学習並びにディープラーニングを用いた予測モデルや情報処理技術は、製造・小売・流通・金融・保険・医療・サービス・マーケティングなど様々な分野に広がっており、それを扱える機械学習エンジニアの需要は年々高まっています。

機械学習エンジニアに必要とされるスキル

AI活用はさまざまな分野で注目されており、中小企業の中にも積極的に検討するケースが増えています。そのため機械学習エンジニアには即戦力としての技術と知識が求められることが多く、習得すべきスキルはやはり多いです。

まず大切なのは、「一般的なシステム開発とプログラミング技術」です。機械学習やディープラーニングでよく利用されるPythonというプログラミング言語は習得必須ですし、機械学習エンジニアはシステム開発にも携わるのでC言語、C++、Javaなど汎用性の高いプログラミング言語を扱えることが望ましいでしょう。このため、多くの機械学習エンジニアはシステムエンジニアやプログラマーからの転職者であり、システム開発において一定の経験があることはやはり有利だと言えます。

次に必要なスキルは「ライブラリや開発環境を積極的に活用し機械学習をコントロールする技術」です。AI開発の多くはゼロから開発するのではなく、ライブラリと呼ばれる完成されたプログラムや既存の開発環境を使うことが多いです。そのため、ライブラリ・開発環境に対する十分な知識を身に着けていること、それらを活用した機械学習をコントロールする技術が欠かせません。機械学習でよく用いられるJupyter NotebookとAnacondaという開発環境に関しては、最低限マスターしておくべきでしょう。

この他にもデータベースや分散処理、クラウドコンピューティングに関するスキルや、統計学や数学の知識、そして機械学習アルゴリズムに関する深い知識が必要とされることは間違いありません。一般的なシステムエンジニアやプログラマーに比べると難易度はやはり高いですが、とにかくコンピューターに触れることやAIが好きという方にとって、習得は苦にならないかと思います。

機械学習エンジニアは「発想力」が命!

AI開発の現場では、システム開発のように既に要件が固められたプログラムをコーディングするのではなく、「AIを使ってどのように課題を解決するか?」という点が重視されます。そのため、一般的なシステム開発よりも発想力が求められます。故に、システム開発経験が豊富な機械学習エンジニアが優秀とは限りません。大切なのは、多種多様なライブラリや開発環境を駆使して、ユニークなAIを開発するための発想力です。なのでシステム開発経験がない方でも、機械学習エンジニアを目指してみてはいかがでしょうか?

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