データ分析活用事例

 2021.01.26  ヤマトクレジットファイナンス株式会社

かねてよりデータ分析のビジネス活用が重要だと考えられています。しかしながら、実際にデータ分析に取り組んだ事例は多くありません。特に日本企業は海外に比べてデータ活用が遅れている部分が多く、今後いかにしてデータ活用を促進できるかが大きな課題となっています。そこで本記事では、データ分析・活用の具体的なイメージを膨らませていただくために、国内外のデータ分析・活用事例をご紹介します。

国内のデータ分析・活用事例

1. スシロー / ICタグ付き皿ですしの鮮度や売上状況を管理

今でこそ当たり前の、回転寿司業界におけるICタグ活用。先進的な取り組みとして注目されたのがスシローでした。ICタグをすし皿に取り付けることで、いつどんなすしがレーンを流れ、何が食べられたか、どのテーブルでいつどんなすしが注文されたかなどのデータを蓄積し、年間10億件以上のデータ量に上っています。これにより需要予測を行い、レーンに流すネタや量をコントロールしています。販売機会獲得やコスト削減などに繋がり、売上向上に貢献しています。

参考情報:http://www.ashisuto.co.jp/case/industry/service/1195255_1563.html

2. 大阪ガス / コールセンターの依頼内容から修理に必要な部品を割り出す

過去数百万件にわたる修理履歴や機器の型番データを保有している大阪ガス。これらのデータに、カスタマーセンターに寄せられる給与器などの修理依頼のデータも同時に蓄積し、複数のデータを組み合わせることでケースごとに必要な部品を自動的に割り出しています。修理スタッフが行う作業を自動化し、業務効率化や人件費削減に成功しています。

参考情報:https://it.impressbm.co.jp/articles/-/10777#_ebcv=3kxCAMrX.liskul2so.1

3. 城崎温泉 / 観光客のニーズをつかみ売上増

兵庫県北部に位置する城崎温泉では、スマートフォンや携帯電話をお財布代わりに使えるシステムを導入し、観光客の利用履歴データを蓄積して定量分析を行っています。観光客が多い時間帯や家族構成などの情報、一番人気の外湯を分析することで効率的な施策を実施したり、温泉街のサービスや広報を改善したりと幅広くデータを活用しています。

 参考情報:http://www.salesforce.com/jp/socialenterprise/social-media/vol2-bigdata.jsp

4. 金沢市 / 金沢空きチャリ Bot

「金沢空きチャリ Bot」は、現在位置を送信すると街乗り用の自転車を貸出可能な場所と、そこまでの道順を案内してくれるアプリです。金沢市が公開している街乗り貸出可能台数のオープンデータ(API)を利用し、LINE Botとして実装されました。開発は個人が行っています。また、「金沢空きチャリ Bot」のソースコードはGitHub上でオープンライセンスとして公開されています。

 参考情報:https://www.soumu.go.jp/main_content/000618053.pdf

海外のデータ分析・活用事例

5. アメリカ / Beyond Floods(Syndeste LLC)

「Beyond Floods」は住民自らが洪水リスクの把握とマネジメントができるように開発されたアプリであり、米国勢調査局をはじめとする複数の政府機関がオープンデータとして公開している、洪水リスクにかかわる多様なデータを活用しています。これまでに評価した物件数は1億4,000万件に達しています。

参考情報:https://www.soumu.go.jp/main_content/000618053.pdf

6. ブラジル / Monitora, Brasil!(Gamfig Corp.)

「Monitora, Brasil!」はブラジル連邦会議(上院・外院)の活動を監視するためのツールであり、市民が議員の行動を簡単に追跡できます。ブラジルのすべての連邦上院議員と外院議員について、参加しているプロジェクト、委員会の欠席状況、投票状況、費用の支出状況などの情報を調べることが可能であり、議員の電話番号やメールアドレスなどの連絡先も掲載されているので、必要であれば市民が直接連絡を取ることも可能です。

参考情報:https://www.soumu.go.jp/main_content/000618053.pdf

7. イエメン / コレラ大流行予測モデル(米国の科学者、NASA、英国国際開発省)

2017年4月以降、イエメンではコレラの大流行が発生し2018年3月までに疑い患者数は累計108万4,191人、死亡者数は2,267人に達しました。イエメンではこうしたコレラの大流行に対し、できる限り早急に対応して拡散を押さえる必要がありました。米国科学者はこうした危機的状況に対処するために、これら拡散の危険性が最も高い場所を高精度で予測するモデルを開発しています。

8. ドイツ / komoot(komoot GmbH)

「komoot」はパーソナライズされた、本格的なアウトドアアドベンチャーのルート探索とナビゲーションを支援するアプリです。経験の浅い人でも本格的なアウトドアアドベンチャーを安全に楽しめ、ハイキング、ロードサイクリング、バイクパッキング、マウンテンパッキングなどのアウトドア愛好家向けに開発されました。

参考情報:https://www.soumu.go.jp/main_content/000618053.pdf

いかがでしょうか?日本や世界に多種多様なデータ分析・活用事例がありますので、色々な事例に触れて自社のデータ分析・活用プロジェクトを検討してみましょう。

新規CTA

EC業界のトレンド7選
クロネコ掛け払いご紹介資料

RELATED POST関連記事


RECENT POST「ノウハウ」の最新記事


データ分析活用事例
New Call-to-action
New Call-to-action

RANKING人気記事ランキング

RECENT POST 最新記事

ブログ購読のお申込み
ヤマトフィナンシャル