ECサイトのランニングコストはいくらかかる?費用の内訳を徹底解説!
2024.09.04 ヤマトクレジットファイナンス株式会社
2024.09.04 ヤマトクレジットファイナンス株式会社
近年、実店舗での商品販売に加えて、ECサイト運営を始める企業が増えています。ECサイトは販路拡大や売上アップなど様々なメリットがありますが、ランニングコストが発生します。ここでは、ECサイトのランニングコストの内訳や目安について紹介します。
ECサイトを構築・維持するためには、様々なランニングコストがかかります。ここでは、Web、ECサイト周りにかかる費用の目安について紹介します。
ドメインとはホームページのアドレスのことで、インターネット上における住所のようなものです。そのため、ECサイトの開設にはドメインの取得が必須となります。取得するドメインの種類によって料金は異なりますが、年間で500~6,000円程度が一般的です。尚、一度取得したドメインの更新費用を支払わずにいると、ドメインが使えなくなるどころか、第三者に同じドメインを取得される恐れもあります。悪用などの可能性もあるため注意しましょう。
現在主流となっているクラウド型のECサービスでは、構築費用の中にサーバー費用が含まれていることが多いため、一般的には別途料金は発生しません。ただ、構築方法によってレンタルサーバーの契約、あるいは自社で用意する必要があり、この場合は別途費用が発生します。レンタルサーバーには、共有サーバー、専用サーバー、クラウドサーバーなどの種類がありますが、それほど規模が大きくないECサイトでは専門知識のいらない共有サーバーで問題ないでしょう。共有サーバーにかかるコストは年間500円~1万円程度が目安です。ただしサーバー費用はサイトのトラフィック量に応じて変動するため、受注件数によってはより高性能なサーバーが必要になるケースもあることに注意が必要です。
SSLサーバー証明書とはセキュリティ対策のひとつで、ブラウザとサーバー間のデータを暗号化し、安全にデータを送受信するために必要な電子証明書です。SSLサーバー証明書がなくてもECサイトの運営自体は可能ですが、個人情報やクレジットカード情報など漏洩してはいけない情報をECサイトでは扱うため、ユーザーが安心して取引を行えるようにするためにもSSLサーバー証明書は必須といえるでしょう。SSLサーバー証明書には無料と有料のものがあり、有料の場合は年間1~10万円程度の料金がかかります。カートシステムを利用する場合はサービスにより無償提供されている場合があります。ユーザーからの信頼を得るためにも必ず取得しましょう。
カートシステムとは、ユーザーが商品をカゴに入れて購入するまでの流れを自動で処理してくれる機能です。買い物かご機能とも言われます。選択するサービスによって月数千~10万円程度のコストが発生するでしょう。無料で利用できるカートシステムもありますが、その利用にはWeb構築の専門知識が必要だったり、機能面での制限が多い、または成果報酬式で結果割高になってしまう可能性もあります。また、カートシステムにおいてもECサイトの規模が大きくなればなるほど利用料は高くなる傾向があります。オリジナルな機能が必要な場合は、カスタム開発を行ってくれるサービスもあります。自社のECサイトの規模やトラフィック量、デザイン性、カスタマイズの必要性等を勘案して、最適なものを選びましょう。
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ECサイトの運営を行うにあたり、ECサイト周り以外にも様々なランニングコストが発生します。ここでは、運営に必要なランニングコストの種類と費用の目安について紹介します。
フルフィルメント費とは、ECサイト運営において商品の受注から発送までの一連の物流業務を行うための費用です。具体的には梱包資材費・梱包作業費・配送料・在庫保管費を指します。梱包資材費とは商品を梱包するダンボール箱や保管・運搬しやすくするための緩衝材などをさし、ダンボール箱は1つ100~500円程度になります。配送料は、小さくて薄い商品であればメール便などを使うことができるので1個300~500円程度で発送できますが、大きな商品や配送先が遠方の場合は2000円程度の配送料がかかるケースもあります。フルフィルメントは商品を効率的にユーザーへ届けるために重要なプロセスなので、自社で行うのではなくまるごと、あるいは一部を外部の倉庫会社や配送業者に委託するのが一般的です。外部に委託する場合は在庫管理と物流コストを把握するため、事前によく調べましょう。
小規模なECサイトであれば販売促進、商品の掲載などのECサイト運営、問い合わせ対応、発送業務等の作業を1人で運営することも可能ですが、規模が大きくなると少なくとも数人の担当者が必要になるでしょう。特に人出が必要なのは発送業務です。商品をピックアップして発送できる状態まで梱包する業務は、絶対にミスがあってはならないため、作業スピードに限界があります。また、問い合わせ対応のコールセンターを自社運営し顧客対応を行う場合、非常に大きなコストがかかるため専門業者に委託する企業もあります。外部にアウトソーシングすることで運営費を削減できる場合がありますが、自社運営する場合、規模に応じて年間300万円ほどの費用が発生するケースもあります。
ECサイトでは自社の商品を「欲しい」と感じてもらう必要があるため、掲載する商品の写真が魅力的である必要があり、購入率にも大きな影響を与えます。商品の紹介文や商品画像の撮影・編集を行うにも専門のスタッフに依頼する場合は費用がかかります。依頼の範囲にもよりますが、年間で10万円~100万ほどかかるケースもあります。
ECサイトの決済方法には、クレジットカード決済や電子マネー決済、コンビニ決済、請求書払いなど様々な種類があります。購入者が希望する決済方法がないと購買活動の離脱につながるため、できるだけ多くの決済方法を準備しておくことが重要です。こうした複数の決済方法を自社で個別に対応するのは現実的でないため、決済代行サービスを利用するのがおすすめです。決済代行サービスや導入する決済方法によって決済手数料は異なりますが、売上の3~5%程度を代行会社に支払うかたちが一般的です。
【ヤマトグループの決済代行サービス一覧】
https://business.kuronekoyamato.co.jp/service/payment/index.html
本記事ではECサイトのランニングコストの種類、料金の目安を解説しました。ECサイトの運営・管理には様々なコストがかかるため、「商品が売れているのに利益がでない」というケースに陥る可能性もあります。ECを立ち上げる前に、ランニングコストを算出しておきましょう。
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