拡大するサブスクリプションビジネスの実態

 2020.08.18  ヤマトクレジットファイナンス株式会社

あらゆる業界・業種で拡大中のビジネスモデルが「サブスクリプション」です。これはいわゆる定額制サービスであり、プランに応じた権限の範囲内ならば商品やサービスを利用し放題として提供することが多いです。従来の定額制サービスと異なる点は、「顧客の利便性に着目している点」です。

多くのサブスクリプションサービスは「複数料金プランを用意して顧客のニーズを満たす」「スマートフォンから気軽に申込み・解約ができる」「コストパフォーマンスが高い」といった特徴を備えています。このサブスクリプションビジネスが拡大する理由とは何なのか?気になる情報をご紹介します。

サブスクリプションビジネスの始まり

「サブスクリプション」という言葉が一般的に使われ出したのは、2006年頃から継続的な市場拡大を続けているクラウドサービスが登場したことがきっかけです。クラウドサービスとはインターネット経由で利用するソフトウェアやインフラなどを指し、その多くが定額制サービスとして提供されています。多くのクラウドサービスは3つ以上のプランを用意しており、上位プランを利用するほど権限範囲が広くなり、より高度な機能が使えるようになります。

こうしたクラウドサービス特有のビジネスモデルをサブスクリプションと呼び、次第に様々な分野でも同じビジネスモデルを採り入れるようになりました。今ではインターネット経由で提供される映像・音楽視聴サービスはもちろん、ファッションアイテムのレンタルやはては医療関連サービスなど、さまざまなところでサブスクリプションビジネスが採り入れられています。

サブスクリプションは何が良いのか?

サブスクリプションサービスを利用するユーザーにとっては、「モノを所有する必要がない」「初期費用がかからない(抑えられる)」「コストパフォーマンスが高い」「いつでもどこでも使える」「気軽に解約できる」などのメリットがあります。では、企業にとってサブスクリプションビジネスに取り組む理由とは何でしょうか?

1. ニーズが多く市場拡大の可能性が大いにある

サブスクリプションビジネスに取り組む最大の理由はなんといっても、ユーザーからのニーズが非常に多いということです。クラウドサービスはすでにユーザーの私生活に根付いており、サブスクリプションに対する抵抗感はもはや皆無と言ってよいでしょう。衣食住に関連する商品やサービスのサブスクリプション化を望む声も多く、企業にとってはそれだけで取り組む意義があります。また、今後大いに市場が拡大する可能性があるため、事前に参入しておくことでシェア率を高められるかもしれません。

2. 幅広い層のターゲットに自社商品・サービスを利用してもらえる

サブスクリプションサービスの多くはスマートフォンから気軽に申込みが行えます。たとえば特定の場所でしか販売されていなかった商品も、サブスクリプションなら全国どこにいても利用できるようになることから、従来よりも幅広い層のターゲットに自社商品やサービスを利用してもらうチャンスです。そのため、サブスクリプションを事業利益の柱ではなく、ユーザーと関係性を構築するためのチャネルとして位置付けている企業も少なくありません。

3. ユーザーとの関係性の中で多彩なフィードバックが得られる

サブスクリプションサービスを利用するユーザーは継続的に料金を支払っているので、「あれを改善してほしい」「こうしたらもっと良くなる」といった意見を、企業側に積極的にフィードバックしてくれます。今までは得ることが難しかったユーザーの生の声を聴くことで、商品やサービスの品質改善になどに役立てられるはずです。

ユーザーはモノではなく「体験」を欲しがっている

サブスクリプションビジネスへ取り組むにあたり、よく理解しておく必要があるのが「ユーザーはモノではなく体験を欲しがっている」ということです。多くの消費者はモノを所持することに価値を見出すよりも、モノが生み出す体験にお金をかけたいと考えるようになっています。

これも時代の潮流の1つであり、モノよりも価値に重点を置く人が増えているのです。つまりサブスクリプションビジネスでは、モノではなく「体験」を販売します。

なぜこれを理解しないといけないのか?

モノが絶対的な価値を持っていた時代では、より高機能・高性能・高ビジュアルなモノを作り出せば売れるのが当たり前でした。しかし体験が価値を持つようになった今、モノそのものの質を向上するよりも、モノを含め消費者に提供するサービスをトータルで考え、「体験を向上する」という視点からビジネスを展開しなければいけません。

サブスクリプションビジネスはメリットも多い分、障壁もやはりあります。ですが、可能性は無限大に広がっているので、この機会にサブスクリプションビジネスの導入を検討されてはいかがでしょうか?

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