ファクタリング手数料で失敗しないために。相場と消費税の扱い、安心な会社の見極め方を徹底解説

 2025.10.08  ヤマトクレジットファイナンス株式会社

「売上は順調なのに、入金サイトが長くて手元の資金が心もとない」
「急な大口受注。仕入れ資金をすぐにでも確保したいが、銀行融資は時間がかかる…」

こうした悩みは、多くの経営者様が直面する課題です。

そんな時に有効な選択肢となるのが、融資ではない資金調達法「ファクタリング」です。

ファクタリングとは、お客様がお持ちの売掛債権(請求書)をファクタリング会社に売却することで、入金期日を待たずに最短数日で現金化できるサービスです。

しかし、いざ利用を検討する際に最大の関心事となるのが「手数料」ではないでしょうか。

この記事では、ファクタリング手数料の基本から、手数料以外にかかる「隠れ費用」の実態、そして何よりも大切な「安心して利用できるファクタリング会社の見極め方」まで、徹底解説します。

ファクタリング手数料とは?仕組みと計算方法

ファクタリング手数料とは、お客様がお持ちの売掛債権(請求書)をファクタリング会社が買い取る際に、売掛債権の額面から差し引かれる費用のことです。これは融資における「利息」とは全く性質が異なります。

【計算例】 額面500万円の請求書を、手数料率10%でファクタリング会社が買い取る場合

  • 手数料: 500万円 × 10% = 50万円
  • お客様の受取額(入金額): 500万円 - 50万円 = 450万円(※)

※実際の入金額は、振込手数料が差し引かれます。

ポイントは、融資のように「期間」で計算するのではなく、「1回の取引ごと」に手数料が計算される点です。入金期日までの日数の長短にかかわらず、契約時の手数料率で買取金額が決定します。

手数料は何で決まる?料率を左右する4つの要素

では、手数料率はどのように決まるのでしょうか。主に以下の4つの要素が影響します。

契約形態(2社間か、3社間か)

ファクタリング会社にとって最も大きなリスクは「売掛金の未回収」です。そのため、契約形態によってリスクの度合いが変わり、手数料率も変動します。

3社間ファクタリング

売掛先(取引先)の承諾を得て契約します。ファクタリング会社は売掛先から直接売掛金を回収できるため、リスクが低く、手数料は1%~9%が相場です。

2社間ファクタリング

売掛先に通知せず、お客様とファクタリング会社の2社間で契約します。ファクタリング会社は、お客様を経由して売掛金を回収するため、3社間に比べてリスクが高くなり、手数料は8%~18%が相場となります。

売掛先の信用力

売掛先が上場企業や大手企業など、支払い能力が高いと判断されれば、未回収リスクが低いと見なされ、手数料は低くなる傾向にあります。

 お客様(申込企業)の信用力 

2社間ファクタリングの場合、お客様が売掛先から入金された資金をファクタリング会社へ支払う流れになるため、お客様の財務状況や過去の取引実績なども審査の対象となります。

ファクタリングの利用実績

過去にファクタリングの利用実績があり、期日通りに問題なく取引を完了した経験がある場合、ファクタリング会社からの信用度が高まります。これにより「信頼できる事業者」と判断され、2回目以降の利用時に手数料率が優遇される可能性があります。計画的な資金繰りの一環として、資金に余裕があるうちに一度少額で利用してみる、というのも一つの有効な手段です。

【最重要】手数料で失敗しないための4つのチェックポイント

ここからが最も重要なポイントです。ファクタリング会社を選ぶ際に、手数料で後悔しないために必ず確認すべき4つの点をお伝えします。

チェック1:手数料の「相場」を把握する

前述の通り、一般的な手数料の相場を知っておくことが第一歩です。(2社間ファクタリングでは10%前後が一つの目安)この相場観を持つことで、提示された手数料が高いのか、あるいは「安すぎる」のかを客観的に判断できます。

チェック2:手数料以外の「隠れ費用」に注意

最も注意すべきことが、手数料とは別に追加費用を請求する業者です。ホームページでは低い手数料を謳いながら、実際には様々な名目で費用を上乗せし、最終的な手取り額が大幅に減ってしまうケースがあります。必ず「見積書に記載されている金額が最終入金額か」を確認しましょう。

<悪質な業者が使う「隠れ費用」の例>

  • 審査料、事務手数料
  • 着手金、コンサルティング料
  • 出張費、印紙代、登記費用

必ず「見積書に記載されている金額が、最終的に振り込まれる金額ですか?」と確認しましょう。 信頼できる会社であれば、手数料以外に必要な費用がないことを明確に説明してくれます。

チェック3:「安すぎる手数料」の裏側を考える

2社間なのに手数料1%!」といった、相場から著しくかけ離れた低手数料を提示する業者にも注意が必要です。その安さには、以下のようなリスクが隠れている可能性があります。

  • 高額な「隠れ費用」が設定されている
  • 実は「融資(貸金)」であり、担保や保証人を要求される
  • 違法な契約内容で、後々トラブルに発展することも辞さない

手数料は、ファクタリング会社が健全な事業を継続するためのコストでもあります。適正な手数料は、むしろ「安心の証」と捉える視点も重要です。

チェック4:「消費税」が上乗せされていないか

ファクタリングの取引手数料は、消費税の「非課税取引」です。 これは、国税庁により有価証券の譲渡などと同様の扱いと定められているためです。

もし、ファクタリング会社からの見積書等に「手数料〇〇円(うち消費税〇〇円)」といった記載があった場合、その業者は法律を正しく理解していないか、意図的に過剰請求をしている悪質な業者である可能性が極めて高いと言えます。

ただし、契約内容によっては事務手数料や債権譲渡登記の司法書士報酬などに消費税がかかるケースもあります。だからこそ、手数料以外の費用が一切かからない、明朗会計の会社を選ぶことが重要です。

ファクタリング手数料に関するよくあるご質問

最後に、お客様からよく寄せられる手数料に関する質問にお答えします。

Q1. ファクタリング手数料に法律上の上限はありますか?

A1. ありません。ファクタリングは金銭の「貸付」ではなく「売買」であるため、利息制限法などの対象外となり、手数料率に法律上の上限は定められていません。だからこそ、悪質な業者は法外な手数料を請求することがあります。しかし、これまで解説した通り、市場には健全な「相場」が存在します。その相場から大きく外れた手数料を提示された場合は、契約を慎重に判断すべきです。

Q2. 手数料の勘定科目はどうすればよいですか?

A2. ファクタリング手数料は、経理上「売上債権譲渡損」または「売上債権売却損」という勘定科目で処理するのが一般的です。詳しくは、顧問税理士にご確認ください。

Q3. 手数料の分割払いはできますか?

A3. できません。 正規のファクタリングは、手数料を差し引いた金額を一括で振り込む「債権の売買」です。もしファクタリング会社が「手数料は分割で結構です」といった提案をしてきた場合、それは売買ではなく「貸付」と見なされる可能性があり、貸金業登録のない業者が行えば違法行為(ヤミ金融)となります。そのような提案をする業者とは、決して契約しないでください。

ヤマトの答え:「安心」と「透明性」を両立した手数料体系

私たちヤマトグループは、お客様に安心してご利用いただくことを第一に考え、「クロネコ早払い」の手数料体系を設計しました。

  • 分かりやすい手数料率:7% 
    「クロネコ早払い」の手数料は7%~(上限:10%)です。これは2社間ファクタリングの相場の中でも比較的低料率の水準で利用可能です。
  • 追加費用は一切なし 
    貴社にご負担いただくのは、手数料および銀行への振込手数料のみです。審査料・事務手数料といった追加費用は一切いただきません。
  • 債権譲渡登記は原則不要  
    手続きの際に費用や手間がかかる「債権譲渡登記」も、原則として不要です。お客様のご負担を最小限に抑え、スピーディーな資金化を実現します。

なお、手数料以外の部分では、さらに以下の特長があります。

  • 最短3営業日で入金
  • 赤字決算・税金滞納でも利用可能
  • オンライン完結・来社不要・取引先通知不要
  • 安心のヤマトグループ提供

 関連記事  ヤマトの2社間ファクタリング「クロネコ早払い」とは?

まとめ|大切な資金調達だからこそ、信頼できるパートナーを

ファクタリングを選ぶ際、手数料の安さはもちろん魅力的です。しかし、それ以上に大切なのは、「その手数料は本当に総額なのか」「安心して取引できる会社なのか」という視点です。

不透明な費用請求は、企業の資金繰りをさらに悪化させかねません。大切な会社の未来を支える資金調達だからこそ、目先の数字だけでなく、長期的な信頼関係を築けるパートナーをお選びください。

事業の成長を止めないために、まずはお気軽にご相談ください

「クロネコ早払い」は、お見積り後の追加費用は一切かかりません。 まずは貴社の請求書がいくらで資金化できるのか、安心の創業50年、ヤマトグループのヤマトクレジットファイナンス株式会社へお気軽にご相談ください。

「今すぐ資金が必要だ」という緊急の課題をお持ちのお客様も、「今後のために安定した資金調達の基盤を作りたい」という中長期的なご検討をされているお客様も、まずは一度、専門の担当者へご相談ください。専門の担当者がお客様の状況を丁寧にヒアリングし、最適なプランをご提案します。


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