「営業支援」とは?求められる機能と役割
2020.06.16 ヤマトクレジットファイナンス株式会社
2020.06.16 ヤマトクレジットファイナンス株式会社
「営業支援」と聞いて、皆さんは何をイメージしますか?顧客情報や案件情報の管理を中心とした営業活動効率化を目指すSFA(営業支援システム)が頭に浮かんだ方も多いかと思います。しかし、本来の「営業支援」とは特定のツールやシステムを指すものではありません。では「営業支援」の本質とは何なのか?本記事ではその点をお話します。
営業活動は複雑かつ長期的な取り組みであり、他部署の業務と違って高い創造性が求められます。取引先が常にビジネスの先頭に立っており、営業担当者がこれをコントロールすることが難しいため課題は常に山積みです。「営業支援」というのは本来、その中で可能な限り営業効率を高めて生産性を向上し、創造性の高い業務により集中できるような環境を整えることを意味します。その点で言えば、営業アシスタントを付けてコールやアポイント、資料作成を担当させるのも一種の「営業支援」でしょう。
そして「営業支援」とは、現場から支持されるものでなくてはいけません。悪い例として、営業部門の実態を考慮しないまま、営業支援システムを導入し逆に営業担当者の負担を増やしてしまい、「営業支援」に失敗するケースはたくさんあります。どんな方法を取るにせよ、「営業支援」の目的は営業担当者の業務負担を軽くしたり、コア業務に集中できる時間を増やしたりすることです。
そのためには既存の営業プロセスをいったん可視化し、分解し、何が課題なのかと課題ごとの解決策を明確にすることが先決です。
SFA市場が順調に拡大していることもあり、「営業支援」と聞くとSFAを真っ先にイメージして導入を急ぐ企業も多いでしょう。しかしながら、「営業支援」の本質からするとSFAだけが適切なシステム・ツールではありません。「営業支援」を実現するシステム・ツールは他にもたくさんあります。
たとえばグループウェア(コラボレーションツール)は、営業部内におけるコミュニケーション効率を大幅に上げることで、情報交換の活発化による業務スピードアップを可能にします。また、顧客とのコミュニケーションまで効率化されることで、営業担当者にとっても顧客にとっても時間的余裕を生み出せるメリットがあります。
BI(ビジネスインテリジェンス)も「営業支援」で今大注目のツールです。過去から現在まで営業部門に蓄積した膨大なデータを自動的に分析して、営業活動に役立つ情報をどんどん抽出してくれます。AIが搭載されたものならコンピューターが営業アシスタントとして活躍するケースもあります。
この他、システム・ツールを導入するだけでなく請求管理をアウトソーシングするのも「営業支援」の1つです。契約から請求に至るまでのプロセスや請求書発行などの業務を代行会社に委託することで、営業はその分のプロセスを丸ごと効率化できます。
このように、「営業支援」イコールSFA導入ではないことを理解すると、視野が格段に広がります。
「営業支援」イコールSFA導入ではないと説明しましたが、SFAには営業活動を支援するための機能が数多く搭載されているため、適切な導入ができれば非常に大きな効果が得られることは間違いありません。では、どういったポイントに注意しながらSFA導入を進めることが、「営業支援」に繋がるのでしょうか?
皆さんの企業にとって「営業支援」とは何でしょうか?SFA導入という枠にとらわれず、広い視野で考えてみていただきたいと思います。