データ分析を生かしたマーケティング手法とは?
2020.11.10 ヤマトクレジットファイナンス株式会社
2020.11.10 ヤマトクレジットファイナンス株式会社
データ分析の重要性は、もはや説明するまでもないほど、多くの方が理解していることでしょう。多種多様なデータから得られる膨大な情報を整理し、取捨選択し、意思決定に役立てることは現代ビジネスの勝者になるための必須条件だと言えます。そうしたデータ分析が日夜活発に行われているのがマーケティング業界です。特に、Webサイトやネット広告、SNS等を利用したデジタルマーケティング分野ではデータ収集の容易性から分析活動が活発に行われています。本記事ではデータ分析をマーケティングに活かしていただくために、主な手法についてご紹介します。
データ分析を活かしたマーケティング手法として最も基本的なものが「コンテンツ改善」です。皆さんの会社では何らかのWebサイトを運営しているかと思います。それは単に企業情報を紹介するものや、ブログを解説した日々情報発信に取り組んでいるケースもあるでしょう。コンテンツとはWebサイトを構成する1つ1つの要素のことで、そこに掲載されている情報や画像などが該当します。
つまり、Webサイト訪問者はコンテンツ全体を総合的に評価して、そのWebサイトが自分にとって有益かどうか、面白いかどうかなどを判断しているわけです。従って、コンテンツを改善することで訪問者に「有益なWebサイトだ」「面白いWebサイトだ」とより思ってもらうための取り組みになります。
コンテンツを改善し、それによって訪問者が増えれば結果的に企業情報を広範囲に発信したり、個人・法人とコミュニケーションを取ったりするきっかけになるので、マーケティングの一環として実施するものなのです。
それに欠かせないのがWeb解析データであり、これはGoogleアナリティクスに代表されるアクセス解析ツールによって得られるデータです
など、個人を特定しない範囲でWebサイト訪問者のデータや、Webサイトの現状を知るためのデータを取得できます。これによって、何が問題でどういった課題を持てばよいのか?そして改善案は何か?などを明確にして、新しいマーケティング施策を展開していけます。
もう1つ、データ分析を活用したマーケティング手法のうち基本的なものがあります。それが「A/Bテスト」と呼ばれる検証です。この検証はAとB、2つの類似したコンテンツを容易して、それぞれにWebサイト訪問者がどのような反応を見せるかをチェックし、行動をモニタリングします。
たとえば起業情報を掲載しているコンテンツにおいて、「起業するための7つの重要なステップ」「これで失敗しない!起業家に知って欲しい7つのポイント」という2つの異なるコンテンツを容易します。そして2つのコンテンツに間隔を空け、可能な限り同じ条件で公開するのです。もちろん内容はまったく同じものを掲載します。
その結果どうなるのか?それは実際に実施してみないと分かりませんが、もしも一方のコンテンツだけで著しくアクセス数が上昇したら、それはWeb訪問者にとって興味が引かれるタイトルだったことが分かります。あとは、その特徴を踏まえて様々なコンテンツで興味が引かれるようなタイトルを設定します。
さらに高度な取り組みになると、無数のコンテンツごとにA/Bテストを実施して、Webサイト訪問者がどのようなパターンで商品購入に至るのか?などを分析し、それに応じて最適なコンテンツ設計を行います。
データ分析を主体としてマーケティング施策はデジタルに限った話ではなく、リアルでも取り組まれていますし、デジタル×リアルをまたいだ施策もあります。いずれの取り組みにおいても大切なことは、「データ取得」「データ取込」「データ統合」「データ変換」という4つのステップを完了させておくことです。
データ取得に関してはアクセス解析ツールやBI(ビジネスインテリジェンス)など多くの企業が既に導入しています。データ取込では、API連携やバッチ処理といった手法の違い、日次かリアルタイムかといったタイミングの違いなどを設定する必要があります。その後、データ統合によってDWH(データウェアハウス)などの基盤を整え、最終的に活用方法に合わせてデータを使える形に加工するデータ変換へと至ります。
データ分析のマーケティング手法は発想力が大切ですが、このように一定の基本ルールのようなものもありますので、基本を押さえた上で取り組んでいきましょう。