B2Bマーケティングとは?
2020.06.09 ヤマトクレジットファイナンス株式会社
2020.06.09 ヤマトクレジットファイナンス株式会社
B2C(対消費者)ビジネスにおけるマーケティング活動は古くから行われ来ましたが、B2B(対企業)ビジネスにおけるマーケティングが活発になったのはここ最近の話です。このため、現在でも営業活動による引き合いに頼っている企業は多く、B2Bマーケティングには発展の余地がまだまだあります。本記事では、B2Bマーケティングとは一体何なのか?を、B2Cマーケティングとの違いと合わせてご紹介します。
B2Bマーケティングとは文字通り、B2B(対企業)ビジネスにおいて実施されるマーケティング活動のことであり、企業が企業に対してマーケティング施策を実施することから、B2Cとは異なる点が多くあります。まずはB2BとB2Cの違いを簡単に説明します。
<B2Bの特徴>
<B2Cの特徴>
このように、そもそもB2BとB2Cとではビジネスの特徴が違います。従ってB2Bマーケティングにおいても取り組むべき施策や注意すべきポイントが大きく違います。
B2BマーケティングをB2Cマーケティングと比較した際に、決定的に違う特徴は「決裁者が複数存在し、かつ段階的な決裁が必要になる」という点です。企業の活動目的は利益を得ることであり、そのために様々な人材によって組織が構成されています。そのため、企業にとって必要になる商品やサービスを調達する人とそれを使う人、また購入を決定する人が分かれているケースがほとんどです。
また、企業が購入する商品やサービスは商材によって非常に高額になることも多く、検討に長い時間を要しなければいけません。このことから企業の決裁プロセスは段階的に進むのが通常で、ステージごとに異なる決裁者が存在しています。
B2Cマーケティングの場合はどうでしょうか?決裁者は大方購入者自身ですし、商品やサービスの利用者も本人であるケースが大半です。そのため、特定のターゲットに絞ったマーケティング活動を実施すればよいことになります。もっとも、B2Cはターゲット母数が非常に多いことから、それはそれでマーケティングの大変さがあります。
ここまでの説明は少々抽象的だったので、ここからはB2Bマーケティングの具体的な内容をご紹介します。
B2Bマーケティングが注目されだしたのは2014年頃からであり、Googleトレンドにおける検索数が大きく伸びています。その背景にあるのが「コンテンツマーケティングの普及」です。
それまでのマーケティング施策と言えば、イベント・セミナーを開催して得た見込み客情報に端からアプローチをかけるアウトバウンド形式が一般的でした。しかし、リーマンショック以後の長い不景気も相まって企業の消費者に対する意欲が低迷し、企業の購買プロセスは長期化していきます。さらに、インターネット環境が整備されるにつれて多くの企業が容易に情報収集が行える時代になったことから、企業が営業担当者と接触するタイミングでは購買プロセスの6割が完了していると言われるようになりました。
これによってアウトバウンド形式のマーケティング活動に限界が見え始め、コンテンツマーケティングの重要性が増しました。このマーケティング施策は企業はブログサイトなどを通じて積極的に情報発信を行い、商品やサービスの購入を検討している担当者の目に触れやすくすることで、顧客側から能動的に接近してもらうための施策です。
多くの企業では商品やサービスの購入検討を行う際に、インターネットを利用した情報収集します。関連したキーワードで検索をかけた際に、検索結果上位に自社Webページが表示されれば、閲覧される可能性は高いですしそれが接触する最初にきっかけになります。
後は有益な情報をどんどん発信しながら、問い合わせや資料請求に繋がるような施策を盛り込むことで顧客側から能動的に接近してくれるので、案件化につなげやすいというわけです。
B2Bマーケティングは現在さまざまな分野に広がっており、多様化しています。現在ではさまざまな手法が確立されており、目的に応じた施策が展開できます。そのため、これまでB2Bマーケティングに取り組んでこなかった企業は、この機会にぜひ実施を検討してみていただきたいと思います。