B2Bで進むEC化とは?

 2020.07.28  ヤマトクレジットファイナンス株式会社

ECサイトとは「ネットショッピングを提供するWebサイト」のことであり、一般的には消費者向けのものが大半を占めています。一方で、近年急速に拡大しているのがB2B向けのECサイト、つまり企業が企業に対して提供するネットショッピングWebサイトです。本記事では、気になるB2B向けECサイトの概要をお伝えします。

B2B向けECサイトとは?

ビジネスにインターネットを採り入れるのが当たり前になった今、B2BにおいてEC化が起こったことは自然の流れだと言えます。前述のようにB2B向けECサイトとは企業向けに提供されているネットショッピングWebサイトのことですが、消費者向けに提供されているそれとは異なる点がいくつかあります。

そのポイントとなるのが「クローズドな環境」「構成・見積機能などの充実」「高度なセキュリティ体制」です。

クローズドな環境

多くのB2B向けECサイトは、特定の企業だけが利用する閉じられた環境を整えています。そもそもB2B向けECサイトは売上拡大というよりも、互いのビジネス効率性を重視して登場したものなので、不特定多数の企業に提供するようなECサイトは限られています。また、商材も消費者向けではないことが多いため、一般公開するメリットもありません。

ただし、アスクルやモノタロウのように消費者もターゲットとなるような商材を扱っている場合は、一般公開して法人でも個人でも利用できるよう環境を整えます。その場合、法人利用者と個人利用者で機能を分別するのが一般的です。

構成・見積機能などの充実

企業が扱う商材の中には、無数の部品構成によって複雑化した製品が存在します。時に機械・設備系の商材の場合は商品構成をシンプルに行える機能が必要です。ECサイト上で顧客が自由に商品構成を選択し、その完成形をイメージすることができればビジネス効率は互いにアップします。

また、それに応じた見積機能も重要です。企業の決裁プロセスは単純ではなく、複数の決裁者の承認を得る必要があるため、見積機能を搭載して明確な見積金額が提示できるようにしなければいけません。

さらには顧客ごとに設定されたディスカウント情報管理など、B2B向けECサイトはB2C向けに比べて機能が充実しています。

高度なセキュリティ体制

もう1つのポイントは高度なセキュリティ体制です。B2C向けECサイトでも個人情報漏えい防止の観点から、一定のセキュリティ体制を講じることは大切です。ただし、B2B向けECサイトではセキュリティ体制そのものがECサイトの価値を決定づける要素になるため、より高度なセキュリティ体制を必要とします。

B2B向けECサイトを構築する方法

では、企業がB2B向けECサイトを構築するにはどうすればよいのでしょうか?その主な方法が「クラウドEC」と「パッケージEC」です。

クラウドECで素早く構築する

クラウドECとは、インターネット上で提供されるECサイト構築サービスのことです。ECサイト構築というとWeb制作会社に依頼するのが一般的と考えられていますが、現在では様々なサービスが提供されており、その中には簡単にECサイトが構築できるサービスもあります。

多くの場合はドラッグ&ドロップでECサイトを構築できるので、特別な技術・知識は必要ありません。レイアウトを確認しながら自社ビジネスに適したECサイトを構築していきます。

ほとんどのサービスは簡易的なECサイトを構築するためのものなので、カスタマイズが利かないケースが多いでしょう。ただし、一部のクラウドECは柔軟にカスタマイズする機能が整っており、本格的なECサイト構築も可能になります。

パッケージECで要件を満たす

パッケージECとは、ある程度のところまで作り込まれたECソフトウェアを導入し、自社要件にマッチするようカスタマイズを加えるECサイト構築製品です。多くの場合は提供事業者のサポートと共に購入するため、自社に特別な技術や知識がなくてもECサイトを構築できます。

パッケージECは柔軟性が高く、企業がECサイトに求める要件を100%に近い形で満たすことができます。また、企業のカラーを全面的に出すことも可能なので、中~大規模なECサイトに最適です。ただしシステム運用に一定の負担がかかり、保守運用費用が毎年かかる場合もあります。

B2B向けECサイト構築は素早く・小さくが鉄則!

B2B向けECサイトを構築するにあたり大切なことは、すべての業務フローをシステム化するのではなく、業務負荷が多い処理をメインにECサイトに反映させることです。最初から複雑な処理をすべてシステム化するのには時間がかかりますし、実現できない場合もあります。大体70~80%程度の完成度を目指し、必要に応じて適宜改善を加えていく方が目的のECサイトにより早く近づけます。この機会に、B2B向けECサイトの構築を検討されてはいかがでしょうか?

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