経営に役立つ情報ブログ

消し込みとは?大変な作業を自動化しミスをゼロにする改善策

消し込み(入金消込)とは、請求した金額と銀行口座への入金額を照合し、売掛金を消滅させる極めて重要な経理業務です。「毎月の照合作業が煩雑で時間がかかる」「目視チェックによるミスや二重請求が怖い」と、手作業の限界を感じていませんか?

この記事では、消し込み作業がなぜ大変なのかという根本的な課題から、属人化を防ぐマニュアル作成のコツ、さらには決済代行サービスを活用した「作業ゼロ」への改善方法まで具体的に解説します。

消し込み(入金消込)とは?

消し込み(入金消込)とは、売掛金や未収入金といった債権の請求額と、実際に支払われた入金額を照合し、当該債権を会計上消滅させる一連の作業を指します。具体的には、企業の銀行通帳に記帳された入金情報と、発行済みの請求書に記載された請求額との照合を行い、入金額に過不足がないかを確認します。もし入金が確認できない場合は、取引先に対し速やかに催促や督促を行います。

消し込みの重要性が高い理由は、主に「資金管理の中核を担うこと」と「取引におけるトラブル発生リスクが高いこと」の2点が挙げられます。企業経営は商品やサービス販売による売上を基盤としているため、取引先から支払期日までの入金が滞ると、資金計画に大きな支障をきたします。したがって、支払いが正確に行われているかを常に把握し、管理することが不可欠です。

万一、取引先が既に支払い済みであるにも関わらず、消し込み作業の漏れによって再度督促を行ってしまうと、企業の信用問題に直結します。一度のミスであればまだしも、度重なる同様の事態は取引先からの信頼を失墜させ、最悪の場合、取引関係の解消に至る可能性もあります。

これらの理由から、消し込みは経理業務の中でも極めて重要度が高く、慎重な作業が求められるため、担当者の精神的負担も大きい業務といえます。

消し込み作業における課題とリスク

消し込み(入金消込)は、企業間の円滑な取引を継続する上で必要不可欠な作業となります。ただ現場では下記のような課題に悩む企業も多いのが現状です。

業務の属人化

消し込み作業を正確に遂行できる人材が特定のベテラン社員に集中している状況は「属人化」と呼ばれます。特定の社員のみが消し込み作業を行う状態が継続すると、その経理担当者の精神的・肉体的負担は増大します。特に繁忙期にはその負担が顕著になり、担当者のモチベーション低下や生産性の阻害要因となる危険性があります。

また、消し込み作業を担当する経理担当者が予期せぬ休職や退職に至った場合、業務が滞り、結果として会社のキャッシュフローが悪化する恐れがあります。このような潜在的リスクを回避するためには、対応力と経験を兼ね備えた複数の人材を育成する必要があり、そのための労力は継続的に発生します。

請求漏れや二重請求のリスク

正確な消し込み作業が行われないと、二重請求や請求漏れが生じる可能性があります。特に二重請求は取引停止に直結する恐れがあり、請求漏れは自社のキャッシュフロー(資金繰り)に深刻な悪影響を及ぼすため、厳重な注意が必要です。

消し込み作業、手作業は危険?

売掛台帳と会社の銀行通帳を突き合わせて、1つ1つ手作業で消し込み(入金消込)を行っている企業は少なくありません。Excelを利用している場合でも、銀行通帳で確認した入金情報を台帳に転記し、最終的には目視で入金額が間違っていないかを確認します。このように手作業で消し込みを行うことの問題点は「誤差の発生」です。

消し込みの際に金額の誤差が発生する原因は多岐にわたります。単純な計算ミスはもちろんのこと、振込手数料の差額、消費税計算の誤差、あるいは経費や買掛金との相殺、複数請求分の一括入金(おまとめ入金)など、様々な要因が考えられます。これらの複雑な要因が絡み合うことで誤差が生じやすく、それに伴うトラブルが後を絶ちません。

また、企業によっては請求書に前月の入金額を表示する運用を行っている場合もあり、消し込みが完了しないと新たな請求書を発行できないといった、手作業に起因する業務上の制約も数多く存在します。

消し込みのシステム化が進まない背景

先述した消し込み(入金消込)作業の問題点を解消するため、最も合理的な対策として「システム化」が挙げられます。しかし、業務の性質上、消し込みのシステム化は現状ではハードルが高いとされています。その理由は、消し込みという業務が持つ「定型化の難しさ」にあります。

まず、取引先によって翌月末日や翌々月末日など、支払サイトが多様であるケースが多々あります。さらに、決済手段も全ての取引が売掛金として処理されるわけではなく、現金払い、あるいは一部現金・一部手形といった複合的な支払方法が採用されている場合も多く見受けられます。請求側の企業としては、消し込みを行うタイミングや割合が取引ごとに変動するため、これを柔軟にカバーするシステムを構築することは極めて困難です。

また膨大な開発費用がかかるだけでなく、導入後のメンテナンスやシステム改修に継続的な手間とコストが必要となるため、多くの企業にとって現実的な選択肢とは言えません。

こうした複合的な理由から、やむを得ず手作業で消し込みを行っているのが実情であり、その結果、前述のリスクが常に内在する状態が続いています。

消し込み作業を効率化する方法

現実的に消し込み(入金消込)のシステム化が困難であるという前提に立ち、業務改善を考える上で最も優先されるべきは「属人化の排除」です。消し込みは属人化しやすい業務ですが、この問題から目を背けていると潜在的なリスクを抱え続けることになります。これを解決するためには、業務のマニュアル化が不可欠です。

製造現場では作業指示書を作成することを品質基準として設定しているところが多いので、自然とマニュアル化が進んでいます。しかし、経理をはじめとするバックオフィス部門では、業務のマニュアル化が遅れているケースが少なくありません。その結果、業務に関するナレッジやノウハウが特定の担当者にのみ蓄積される「属人化」が常態化しています。このような体制では、組織としての改善が進まず、潜在的なリスクを抱え続けることになります。

そのため、消し込みに関する作業マニュアルをフロー図と併せて作成することを強く推奨します。フロー図は、作業の流れに沿って手順、内容、そして条件分岐を視覚的に表現した図であり、これを確認することで作業手順や全体像、具体的な作業方法を直感的に理解することができます。このフロー図を作成し共有するだけでも、属人化の問題はある程度軽減されるでしょう。

 

 関連記事  経理担当者に知ってほしい!売掛債権の請求漏れを防ぐ5つの対策

 関連記事  経理部門の未来をデザインする!請求書・入金消込業務のDX戦略

請求管理システムの活用による効率化

ただし、こうしたマニュアル化を行ったとしても、手作業に起因する消し込みのリスクを完全に排除することは困難です。手作業である以上、ヒューマンエラーの発生は避けられません。そこで、手作業による消し込みの課題から解放されたい企業には、請求管理システムの利用を強くお勧めします。

ヤマトクレジットファイナンスが提供する「クロネコ請求消込DX」は、請求書の発行から最も工数がかかる「入金消込」までをシームレスに一括管理できる、ヤマトグループ独自のシステムです。

 

■ 煩雑なアナログ業務をひとつの画面に集約

これまでバラバラに行われていた「請求データの作成・封入・郵送」や、通帳と突き合わせる「入金照合」を一つのプラットフォームに集約。導入したその日から、ヒューマンエラーを排除したスマートな業務環境が整います。

■  コストを抑えた柔軟な運用が可能

1件110円から利用できる従量課金制を採用しているため、まずは小規模から始めたい「スモールスタート」の企業様や、月によって発行件数が変動する企業様でも、無駄なコストを抑えて安心して導入いただけます。

■ 経理業務を支える充実の銀行機能

他行宛振込手数料が金額にかかわらず一律110円で利用できるほか、24時間365日、振込や残高確認をリアルタイムで行える専用口座を活用できるなど、コスト削減と利便性を両立したメリットが豊富に備わっています。

 

消し込みは、膨大な手作業と精神的負担を伴う過酷な業務です。「クロネコ請求消込DX」は、経理担当者を「ひたすら数字を突き合わせる苦行」から解放します。手作業によるミスや遅延の課題に直面しているのであれば、ぜひこの機会に「クロネコ請求消込DX」による業務変革をご検討ください。